PEOPLE 33|つぁんさん 『私は、一体、どうなるんでしょ!?笑』
2026.07.03
シン・従業員紹介「HOME ROOM」

 

ひぐちグループで働くヒグチ人をプロライターが深堀りする新企画!
プロが綴る、働く仲間の新たな一面とは?
それぞれの「想い」を知り、繋がりを感じるコラム集。

 


 

PEOPLE 33|つぁんさん

『私は、一体、どうなるんでしょ!?笑』

 

つぁんさんは、“導かれ体質”。自分で「これをやるぞ!!」と決めて突き進むタイプではない。むしろ逆だ。誘われる。流される。気づけばそこにいる。そして、なんとなく、その場に馴染む。これを50年以上、繰り返してきた。

 

国立大学出身なのだが、一浪一留。一度は入社研修まで受けながら、単位不足で卒業できず、翌年もう一回面接を受けて入社している。「幻の同期」と呼ばれた男である。普通なら落ち込む。だが彼は、そこまで深刻になっていない。「まあ、そういう流れだったんでしょうね」と笑う。

 

その後も、人生ずっとそんな感じだ。飲み屋で知り合った人に誘われて、ウェイクボード。ジェットスキー。42歳でサーフィンデビュー。44歳でスノボデビュー。しかも全部、“手ぶら”で始まる。「来いよ」「道具はあるけん」。すると本当に行く。そして、なんとなく出来てしまう。大怪我もしない。そこそこ上手い。だからまた誘われる。

 

つぁんさんの周りには、なぜか“濃い大人”が集まる。ジェットスキー屋のオーナー。建築士。大工。料理人。山小屋を建てる話になれば、「お前、杭打て」と言われて斜面に杭を打つ。中国式足場を組み、16畳のバンガローまで建ててしまう。本人は「導かれてるだけです」と言うが、いやいや、普通はそこまで行かない。笑

 

器用なのである。料理もできる。店舗運営もできる。現在は新業態の店舗を任され、アルバイトだけのチームを回している。

 

本人いわく、「商売のエンジニアになりたい」。この言葉が、妙にしっくりくる。仕組みを見る。コツを言語化する。「どうすれば学生バイトでも綺麗にしめ鯖が切れるか」なんてことを、ずっと考えている。職人なのに、仕組み側の視点を持っているのだ。ただし——深掘りはしない。本人もそこは自覚している。「3ぐらいで満足するんですよね」と。中学時代の軟式テニスでもそうだった。彼の役割は、“相手の一番手にぶつける三番手”。負けてもいい。でも、もし食ったらラッキー。そんなポジションだったと…。

 

ひとり飲みも平気。孤独死も「まあ覚悟してます」と笑う。

だけど、どこか寂壮感がない。たぶん、“次の導き”が来ると思っているからだ。

 

私、一体、どうなるんでしょ?笑

本人がいちばん、

楽しみにしている顔をしている。

 

 


 

文/中村修治

有限会社ペーパーカンパニー 代表取締役社長。
1962年近江の地で生まれる。1986年に立命館大学を卒業。1989年にバブルの泡に乗って来福。1994年に㈲ペーパーカンパニーを設立し独立。福岡に企画会社など存在もしなかった頃から30年以上も最前線で生きているプランナー。「JR博多シティ」のネーミングや「テレQ」のCIなどが代表的なお仕事。コラムニストとしても多誌で執筆。福岡大学の非常勤講師も務める。

ひぐちグループとの関係は創業65周年の時から。以降、ひぐちグループの新CIの開発の総合ディレクションを契機に、週イチたまりばの投稿は、200本に及んでいる。

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