
ひぐちグループで働くヒグチ人をプロライターが深堀りする新企画!
プロが綴る、働く仲間の新たな一面とは?
それぞれの「想い」を知り、繋がりを感じるコラム集。
PEOPLE 34|カモメくん
『カモメはネギを背負っているのか!?』

カモメくんは、運が良いのか!?悪いのか!?いつも勝負している。パチンコ、スロット、麻雀。友達と遊べば、何かしら運試し。専門学校時代には、「次に教室へ入ってくる人は誰か?」で勝負をしていたことも。日常に勝負事を持ち込んで人生を楽しんでいる。
しかも、この男、ちゃんと負ける。先月、40万負けた。なかなかの数字である。ただし——借金はしない。人に当たらない。決して、壊れない。ここが、カモじゃなくて、カモメくんの不思議なところなのである。
高校時代は、情報処理科。資格もちゃんと取っている。だが、朝は起きられない。昼過ぎに登校する。専門学校も、作業療法士系へ進学したが、途中で辞めてしまった。単位もギリギリ。学校側とも揉め、「もういいや」となった。なんというか——“人生に対する執着が薄い”。
勝負で負けても、「あー負けた負けた」で終わる。
人生を深刻にしすぎない才能がある。
もともとは、飲食店でアルバイトしていた。そこから、「時給いいじゃん」で、まるみつへ。しかし、面接当日、店を間違えて斜め向かいのパチンコ店へ行ってしまう。完全にダメなやつである。笑
だが、その“ちょっと抜けてる感じ”のおかげで、なぜか憎まれない。働き始めると、パチンコそのものにもハマっていく。新台情報。攻略情報。先輩たちの裏話。気づけば、「今日は何を打つか」を考える時間が、人生の楽しみになっていた。
本人は言う。
「今日は負けたけど、面白かったなって日があるんですよね」
これ、勝負師の名言である。
カモメくんを見ていて面白いのは、“堕ち切らない”ことだ。
つまりこの男、
人生そのものを、“ちょっと負け気味で楽しんでいる”のである。
そして、そのバランス感覚が妙に現代っぽい。
絶対に勝ちたいわけじゃない。
大成功したいわけでもない。
でも、退屈は嫌だ。刺激は欲しい。
誰かと笑っていたい。
カモメくんは、きっと、ネギを背負って歩いている。
だけど本人は、「カモにされている」ことすら、ちょっと楽しんでいる。
なんだか愛嬌のある、令和型勝負師とは、カモメくんのことである。
文/中村修治
有限会社ペーパーカンパニー 代表取締役社長。
1962年近江の地で生まれる。1986年に立命館大学を卒業。1989年にバブルの泡に乗って来福。1994年に㈲ペーパーカンパニーを設立し独立。福岡に企画会社など存在もしなかった頃から30年以上も最前線で生きているプランナー。「JR博多シティ」のネーミングや「テレQ」のCIなどが代表的なお仕事。コラムニストとしても多誌で執筆。福岡大学の非常勤講師も務める。
ひぐちグループとの関係は創業65周年の時から。以降、ひぐちグループの新CIの開発の総合ディレクションを契機に、週イチたまりばの投稿は、200本に及んでいる。

シン従業員紹介「HOME ROOM」バックナンバーはこちら。









