
ひぐちグループで働くヒグチ人をプロライターが深堀りする新企画!
プロが綴る、働く仲間の新たな一面とは?
それぞれの「想い」を知り、繋がりを感じるコラム集。
PEOPLE 46|球児くん
『警察24時からの使徒(義母さん)襲来!! 』

球児くんは、小学生の頃から警察官になりたかった。
きっかけは刑事ドラマでも、正義のヒーローでもない。
「警察24時」である。笑
テレビの中で事件現場を走り回り、人を助ける警察官を見て、「これなら人を助けられる」と思った。大学では法律を学んだ。そして本当に警察官採用試験を受けた。そんでもって、落ちた。人生、最初のシナリオ通りにはいかない。
警察官への道が閉じ、福岡でスマホを売った。これが、なかなかしんどかった。そして鹿児島へ戻り、まるみつでアルバイトを始め、現在に至る。
ところが、警察官にはならなかったのに、警察官魂だけは妙に残っている。一旦停止は、ちゃんと止まる。歩きタバコもしない。深夜3時。車なんて一台も走っていない狭い道路でも、横断歩道の信号が赤なら、一人でじっと待つ。誰も見てないぞ!?それでも待つ。ワタシには、まったく理解できない。笑
そんな球児くんにも、唯一ちょっと危険な香りがするものがある。エヴァンゲリオンである。小学生の頃、お母さんがゲームセンターで打っていたエヴァのパチンコ。その横で眺め、時々代わって打たせてもらった。エヴァの物語よりも「なんでハンドルをひねると玉が飛ぶんだろう?」と、その仕組みに惹かれたらしい。法律、確率、仕組み、ルール。なるほど。球児くんの頭の中は、昔からちゃんと整っているのである。
しかし、そんな人生に最大の使徒が襲来した。奥さんである。大学時代から付き合って約5年。そして、この8月に結婚。さらに現在は、奥さんだけではなく、奥さんのお母さんと弟まで一緒に暮らしている。
しかも、家を借りたのは球児くん。義母が一度倒れたこともあり、家族の近くにいたいという奥さんの思いを受けて鹿児島へ戻った。いまでは夜になると、その義母と酒を飲みながら「今日こんなことがあった」「こんなYouTube見た」と話している。
警察官には、なれなかった。でも、人を助けたいと思った小学生は、ちゃんと誰かのそばにいる男になった。警察24時から始まって、エヴァンゲリオンを経由して、使徒=義母さん襲来!!いや、この使徒だけは、絶対に倒すなよ。お幸せに!!
文/中村修治
有限会社ペーパーカンパニー 代表取締役社長。
1962年近江の地で生まれる。1986年に立命館大学を卒業。1989年にバブルの泡に乗って来福。1994年に㈲ペーパーカンパニーを設立し独立。福岡に企画会社など存在もしなかった頃から30年以上も最前線で生きているプランナー。「JR博多シティ」のネーミングや「テレQ」のCIなどが代表的なお仕事。コラムニストとしても多誌で執筆。福岡大学の非常勤講師も務める。
ひぐちグループとの関係は創業65周年の時から。以降、ひぐちグループの新CIの開発の総合ディレクションを契機に、週イチたまりばの投稿は、200本に及んでいる。










