結婚は、何のために存在するのか?
実は「幼児性を克服するため」に存在しているようである。家庭というものは、自分の思いを通す場所でも、甘える場所でも、ストレスを発散させる場所でもない。家庭は「幼児性を削って大人になる作業をする場所」として存在しているらしい。
結婚をして、わがままが言える相手ができた状態になったとき、いかに踏み止まって相手を受け入れるか。 それを問われているのが「結婚の本質」である。
いつかのニュースで、京都大学の山極壽一総長が「外出自粛で家族と向き合った時間がwithコロナの時代を豊かにする可能性がある」とおっしゃっていた。
人間は、弱さを克服することにより社会を持続させてきたそうだ。
生物学的に見ると、愛情は、結婚後、3年で終わってしまう。
結婚すると、普通は「ゴールイン」といわれるが、実は、結婚した瞬間から、愛情とは違う価値観を育てるための「3年間の執行猶予」が始まるとも言われている。
ソーシャルディスタンスなんて滑稽だけど、、、「幼児性を削って大人になる作業をする距離」だと思えば、それはそれで面白いのかもなぁと思う。「3年間の執行猶予」が始まったのだと思えば、これはこれで試されているのかもなぁと思う。
文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。