週イチ「たまりば」No.26 たかが一度の人生では何もわからないのだよ。
2021.08.18
週イチたまりば

 

 

たかが一度の人生では何もわからないのだよ。

年収格差が、なぜ学歴格差を生むのか?
・・・塾とか行けるお金があるからじゃないという理屈は、底が浅い。

可処分所得の多い家庭は、子どもたちに、多くの体験を提供することができる。旅に行ったり。いろんな人と出会ったり。多様なものを見たり。そういう子どもは、知的好奇心が芽生え、学習意欲も高くなる。その「体験格差」が「学歴格差」につながるという論がある。

要は、体験の数である。多くの成功。多くの失敗。なんでも、いっぱいすればいいのである。たかが一度の不幸で、人生は、終わらない。そういうことを知るのも、体験からである。

たかが一度の人生で何がわかる?と言えるようになるのが、
“よく生きる”ということである。

輪廻転生も、よく生きた人間の知的好奇心が生んだものだよ。きっと。いっぱい知りたいことがあって、いっぱい体験したいことがあって、それでも朽ちて行く命には勝てなくて、生まれ変わったらなんて考え続けてきたのだよ。たぶん。

前世があったのか!?
生まれ変わることができるのか!?
これもまた、体験してみなくちゃわからない。
死んでみなくちゃわからない。
生まれ変わってもわからない。

どうやら15回くらい生まれ変わると、
わかってくるという話を聞いたことがある。
たぶん、ワタシは、まだ3回目くらいの輪廻の途中だと思う・・・。

 

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文/中村修治

企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。

http://nakamurasyuji.com/

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