週イチ「たまりば」No.59 “肌色”がダメだというなら!?
2022.04.07
週イチたまりば

文/中村修治

企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。

 

“肌色”がダメだというなら!?

 

 

先般、こんな話を聞きました。子供どもたちとお絵描きをしていて「肌色貸して」と言ったところ不思議な顔をされた。「肌色なんてないよ」「あるよ肌色。手に持ってるやん」「ペールオレンジのこと?」なんといまは”肌色”と言っちゃいけないのだそうだ。こういう言葉狩りに、ひとこと申し上げたいので、、、この場を借りる。”肌色”がダメだというなら、その色に、新しい名前をつけてやる!!

 

よく考えてもみてください。
地球には、多様な生物がいるから進化したのです。

地球には、ひとりとして同じ人は居ないのです。

人と人の境目をつくっているのは、考えをやめるという行為です。

あなただって、見方を変えれば差別される側の人間になってしまう。

「肌色」には「肌色」である理由があります。「考える」とても良い機会です。それを言葉狩りで失くしてしまう。人間が多様であることを考えなくなった島国の日本人は、本当にバカになるだけですよ。人間は、考えれば考えるほどに成長します。「言葉」は、その道具です。「肌色」を「ペールオレンジ」にした損失をどう考えているのだろう!?それこそ国益を失っていると思うのだが・・・。

そこで、考えました。凄いのを・・・。

「爪色」です。

爪の下にある肌の色は、万国共通です。これで文句ねぇだろう!?

ちなみに「爪」は、骨ではありません。皮膚です。表皮でみられる角質層と同じように、爪のもとになる細胞が角質化することにより作られています。だから「肌色」ダメなら「爪色」です。こうやって言葉狩りをする世間に爪を立てていきたいと思います。

 

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