PEOPLE 49|ふくちゃん 『優しいのには“理り”がある!! 』
2026.10.19
シン・従業員紹介「HOME ROOM」

 

 

ひぐちグループで働くヒグチ人をプロライターが深堀りする新企画!
プロが綴る、働く仲間の新たな一面とは?
それぞれの「想い」を知り、繋がりを感じるコラム集。

 


 

PEOPLE 49|ふくちゃん

『優しいのには“理り”がある!!』

 

ふくちゃんは、優しい。職場でも、家庭でも、あまり怒らない。誰かができていなければ、自分でやってしまう。奥さんと喧嘩しても、すぐ「ごめん」と言う。周りからは、「ふくちゃん、優しすぎますよ」「そこまでやったら人が育ちませんよ」と言われるらしい。なるほど。優しすぎて、相手をダメにするタイプでもある。笑

 

しかし、この優しさ。単なるお人好しではない。ふくちゃんは、昔から“理”が好きなのだ。高校は理系。琉球大学では土木を学んだ。物にどんな力がかかり、どうすれば橋や構造物が成り立つのか。つまり“物の理”である。

 

その後、大学を入り直し、今度は高校社会の教員免許まで取った。好きなのは地理。小さい頃から地図を眺め、都道府県庁所在地を勝手に覚えていた。“地の理”である。休日になると、ひとりで車を走らせる。沖縄の古宇利島。九州本土最南端の佐多岬。北九州の皿倉山。好きなのは絶景。なぜ絶景を見ると落ち着くのか。「その瞬間は、全部忘れられるんですよね」。たぶん、ふくちゃんは、景色の中に“理”を見ている。地形があり、海があり、風が吹き、光が差す。自然は好き勝手に見えて、実はすべてに理由がある。力が働き、時間が積み重なり、あの形になる。だから美しい。

 

ところが——人間だけは、そうはいかない。1+1が2にならない。正しいことを言っても伝わらない。善意でやったことが、相手を傷つけることもある。若い頃、人間関係で傷ついた経験もあるらしい。

 

だから、ふくちゃんは人に強く出ない。怒る前に、自分でやる。揉める前に、謝る。相手には相手の“理”があると、どこかで知っているからだ。これは、弱さではない。むしろ、かなり知的な優しさなのだと思う。先生にはならなかったけれど…今も、誰かを教え、支え、守ろうとしている。ふくちゃんの優しさには、ちゃんと”理り”がある。

 

物理。

地理。

そして、人間の理。

ただし、人間だけは、いつまで経っても解けない。

だから今日も、

ふくちゃんは”解けない理”に向き合っている。

 


 

文/中村修治

有限会社ペーパーカンパニー 代表取締役社長。
1962年近江の地で生まれる。1986年に立命館大学を卒業。1989年にバブルの泡に乗って来福。1994年に㈲ペーパーカンパニーを設立し独立。福岡に企画会社など存在もしなかった頃から30年以上も最前線で生きているプランナー。「JR博多シティ」のネーミングや「テレQ」のCIなどが代表的なお仕事。コラムニストとしても多誌で執筆。福岡大学の非常勤講師も務める。

ひぐちグループとの関係は創業65周年の時から。以降、ひぐちグループの新CIの開発の総合ディレクションを契機に、週イチたまりばの投稿は、200本に及んでいる。

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