文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
100年企業に欠かせない能力は!?
コロナ禍の最中に、おもしろい話を聞きました。在宅率が上がり、怪しい訪問営業や営業電話が増えていく。「売りたい」ばかりの人たちが、やみくもに営業を続けている。そのおかげで、その業界の検索数が増える。比較検討がされる。勝手に、いままで真面目にちゃんとやっていた企業がフューチャーされ、売り上げを伸ばす。そんな現象が続いていたというのです。
掃き溜めばかりが増えて輝くのは鶴の方です。基本的に売り手が熱心に売っているものというのは買ってもメリットがないことが多い。マーケティングの基本です。雨後の筍のように、怪しいコンサルタントも増えました。おかげでワタシも生き残ることが出来ています。
困った時。緊急の事態。
そういう時に、本性は現れます。
言い換えると、大事なことの順番や、大事なことの本質が分かっている企業は、コロナ禍でもあまりヤバくならなかったという証左でもあります。
コロナ禍であれなんであれ
いまヤバいなぁ!?という会社は、
これから何回もヤバくなります。
時代に裏切られた会社は、何度でも時勢に裏切られます。
数学は”分類”です。
物理は”予測”です。
素敵な経営者は、このふたつの能力をお持ちです。
何十年も、何百年も、時代を乗り越えてきた企業の経営者に引き継がれているのは、この2つの能力以上の”教養”です。
こういう時代は、
答えの出ないことを
楽しんでいる企業が生存し続けるのだと思います。
それが100年企業に、欠かせない能力です。