週イチ「たまりば」No.125 たったこれだけのことに…
2024.02.29
週イチたまりば

 

文/中村修治

企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。

 

たったこれだけのことに…

 

コンテナを用いた物流の仕組みは「20世紀最大の発明のひとつ」と言われている。ワタシが生まれるちょいと前までは、「コーヒー豆を麻袋でいくつ、針金をぐるぐる巻きで何メートル」と数え、それをいちいちどんな方法で運ぶか考えていた。

決まった型の壊れない箱=コンテナに入れたら運びやすいやん!?数えやすいやん!?という「あたりまえのこと」を、世界のみんなが「そうだね」と同調するまでには、すげぇ時間がかかったのだという。

 

たったこれだけのことに、

悠久の時間がかかるのも人間。

 

たったこれだけのことだから、

アッという間に広げてしまうのも人間。

 

日本に日本電信電話公社が設立されたのは、1952年。

世界でコンテナ物流が始まったのは、その4年後の1956年。

情報より、人やモノを動かす方が難題なわけである。

 

 

週イチたまりばバックナンバーはこちら

 

一覧へ