文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
たったこれだけのことに…
コンテナを用いた物流の仕組みは「20世紀最大の発明のひとつ」と言われている。ワタシが生まれるちょいと前までは、「コーヒー豆を麻袋でいくつ、針金をぐるぐる巻きで何メートル」と数え、それをいちいちどんな方法で運ぶか考えていた。
決まった型の壊れない箱=コンテナに入れたら運びやすいやん!?数えやすいやん!?という「あたりまえのこと」を、世界のみんなが「そうだね」と同調するまでには、すげぇ時間がかかったのだという。
たったこれだけのことに、
悠久の時間がかかるのも人間。
たったこれだけのことだから、
アッという間に広げてしまうのも人間。
日本に日本電信電話公社が設立されたのは、1952年。
世界でコンテナ物流が始まったのは、その4年後の1956年。
情報より、人やモノを動かす方が難題なわけである。