週イチ「たまりば」No.134 そういうことじゃないのよ!?
2024.05.09
週イチたまりば

 

文/中村修治

企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。

 

そういうことじゃないのよ!?

 

“絵が上手い人は、手に技術があるのではない。目が精確に形を捉えていて、手が描く線の狂いを感知できる。 つまり、「上手い」というのは、ほとんどの場合、「測定精度の高さ」なのである。 たとえば、料理の上手い下手は、最終的にはその人の舌の精度に行き着く。

 

ラジコン飛行機の操縦が上手いか下手かは、飛行機の姿勢をいかに精確に捉えられるか、という目で決まる。 咄嗟に舵が打てるか、適切な舵が打てるか、といった問題は大したことではない。 工作が上手いかどうかも、常に材料を精確に測定できるか、にかかっている。 狂いのない飛行機を作れる人は、小さな狂いを見ることができる人である。 精確な位置に穴があけられる人は、精確な位置に罫書きができる人だ。

 

もう少しわかりやすく説明すると、「どんなとき、どうすれば良いか」といった知識は誰でも簡単に学べるが、 一番難しいのは「今がどんなときか」を感知することであって、これは知識としては学べない。 現在の位置や状態を的確に把握できれば、もう「上手い」も同然なのである。”

 

つらつらとキレイに問題点を整理したり、
どこかの本に書いてあった理論をひけらかしたり、
パーパスとかなんとかをくっちゃべったり、
企画屋とかコンサルタントに求められているのは、
もはや、そういうことじゃないのよ!?

 

“こうすればああなるなんていうマーケティング論”なんて…
いずれ排他的経済水域に入っていくこと。
もはや、スーパーどうでもいいのよ!!

 

週イチたまりばバックナンバーはこちら

一覧へ