文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
お笑いマッチョの創造主は!?
ダウンタウンの松っちゃんは、
年齢は、ひとつ違い。
体型も思想も、正反対。
でも、好きだ。
「お笑いをやっていて、これはこの世界でやっていけるな、と思った瞬間はいつですか?」という問いに対して『そうですね~、ボクは楽屋でオナニーしたときですね~』と言い放つ松ちゃんが好きだ。
ただ笑ってりゃ良かっただけのお笑いの世界。
笑われてナンボのお笑いの世界。
それを
センスがない奴は笑うなよ!!
大喜利のワードセンスがすごい奴が、凄いんだよ!!
視聴者側のセンスを問うてきたのがダウンタウンの笑いであり、崇拝されてきた要因でもある。お笑いというコンテンツとマスコミを活用したマッチョな新興宗教みたいなものだったのだと思う。
“余談ですが中井久夫・神戸大学名誉教授は成熟について「自分が大勢の中の一人であり、同時にかけがえのない唯一の自己という矛盾の上に安心して乗っかっていられること」と定義しています。
滅私奉公の精神で働き過ぎてしまう従来型うつの場合には「かけがえのない唯一の自己」という視点が欠けており、現代型うつの場合には「自分が大勢の中の一人である」という視点が欠けているのです。結局どちも未熟だということになります。”
from精神科産業医 吉野聡医師に聞くWEDGE Infinity(ウェッジ)
お笑いマッチョを創造したのは、
現代型うつが増えていく社会の視聴者の方だと思う。