文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
“1億総バカ時代”は、こう生きる!!
ワタシは、社会人になって38年。新卒の社会人になった時には、インターネットのイも、Googleのグも、Appleのアもありませんでした。それがいつしか企画会議には、みんながパソコンを持ち込んで、企画する本質を忘れて、似たテーマの答えを探すために、誰がいちばん”検索”が上手かを競うようになっています。
その変遷を目の当たりにしてきた身としては、こりゃワクワクです。ChatGPT=生成AIは、何を聞くか?の差が、活用格差になって行くのだと思っています。どう聞くか?何を合わせて聞くか?何を想定して質問を用意できるか?
結局、ChatGPTに、こき使われたり、従属したりしないためには、AIに対峙するための教養のようなものが大事になるのではないかと思います。この観点は、どんなに技術が進化しても普遍だと思います。
まぁ、Chat GPTの行く着く先は”言葉なんて宛てにならないよなぁ⁈”という世界がやってくるのでしょう。その言葉は、誰が言っているのか?書いているのか?AIでしょ?みたいな結論の先にあるのは、活字世界の不毛です。
こうなりゃ体験を生々しく語るしかなくなります。何処は、物理的なエンターテイメントに属した言葉しか意味を持たなくなるのではないかと。AIが人間を越えると言われる技術特異点=シンギュラリティがやって来る中で、人間は、ホントにバカになって生きるしかないのかもしれません。
そのバカなエンターテイメントをみんなでヤイヤイと炎上させるところしか楽しみが見出せない。総バカ時代に突入し始めているのですよ。生身の人間のバカをネタにするしかない。そこでしか生きている実感が持てないちゅうのがこれからなのかもしれませんね⁈
まぁ、言葉を生業にして生きるワタシにとって、ある意味Chat GPTなんちゅうのは、良きライバルです。AIが書き切ることが出来ないであろうことを、今日の、今の今、書き残してやろうとワクワクしています。
●んこ●んちん、何でも書き記します。”言葉なんて宛てにならない”という時になってもなお、何を書いたら良いかを、ナマで探り続けたいと思います。
将棋の羽生善治さんは、将棋でAIに勝てない時代がやってくるのではないか?という質問に『桂馬の飛び方を変えるとか、人間の創ったものですから、またルールを変えたら良いのではないか?』と、即座にニコニコ笑って答えられたというエピソードを何処かで読みました。
ワタシも、AIさんとニコニコとお付き合いしたいと考えています。