文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
“ one”じゃなくて“One more”だよ。
ナンバーoneよりオンリーone。
成熟した社会の中で”one”を何よりも大事にしたおかげで
少子化は進むし、人口減は止められなくなった。
仕事は、仕事。私は、私。
働く人たちを守る制度は、
悪い方向に加速して
企業の純粋な成長を妨げている。
one to oneマーケティングは、
そのテクノロジーが進む一方で
個人情報なんたらという面倒な制度を産んだ。
GAFAにごっそり個人情報を持っていかれているというのに…
社会も、企業も、個人も、
成熟した社会を良いことに
“one”を求め出したから縮小が止められないのである。
“one”ってワードは、
気持ちいいのだけれどこの社会においては劇薬である。
みんな”one”なんていうのは、当たり前の話である。
生きて、死んでいく。
ずっと”one”である。
その”one”が集まる意味、
集まった先の意義を考えなくてはいけないのが令和だと思う。
“one”のままじゃ縮小して行っちゃうよ。
マーケティテングに携わっていたり、
ライティングを生業にしたり、
いろんな名前をつけたりする専門職の方に言い遺したい。
まだ見ぬ誰かのために言葉をつむごうよ。
社会のエネルギーがどちらに向くかに心を配ろうよ。
ウチに向いてばかりの時代は、終わりだよ。
“点”じゃなくて、これからは”面”だよ。
“ one”じゃなくて”One more”だよ。