週イチ「たまりば」No.161 もう自分の知らない時代は始まっている!?
2024.12.05
週イチたまりば

 

文/中村修治

企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。

 

もう自分の知らない時代は始まっている!?

 

「真実」や「想い」より「事実」の方が、先に動き出す。個人の“こうあるべき”は、いつも先に動き出した事実に歪められていきます。

 

ワタシが新社会人になったのは1986年。その時に、スマホを持つなどとは考えもしませんでした。ケータイ電話すらない時代に、この情報社会は想像できませんでした。

 

それがどうでしょ!?還暦になってスマホを抱えて毎晩寝落ちしていますよ。怪しい不動産会社の社長さんたちが肩がけバックのような重いケータイ電話を持ち始めた頃には、心の底からバカにしてたワタシがですよ。

 

いまから思うとアホみたいな抵抗です。スマホを子どもに持たせるか!?持たせないか!?という議論も、その内に、きっとなくなります。みんながテクノロジーの進化に飲み込まれて、個人の“こうあるべき”は、いつのまにか霧と消えます。

 

オーストラリアの議会で、16歳未満の子どものSNS利用を禁じるという法案が可決したというニュースが流れました。面白いなぁと思います。こういう議論も、絶対に変わるであろう“事実”の前には、過渡期のひとつでしかありません。

とっくに自分の知らない時代は始まっている!?

“べき論”や“ルール”は、いつのまにか“事実”が書き換えていくのですよ。

 

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