文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
熊被害の報道を見て思うこと!?
熊被害のニュースに触れるたびに、
このマタギのエピソードが思い起こされる。
“昔のマタギは、山で熊を解体した後、いらない内臓を細かく切って、たくさんのカラスが食えるように近くの木々に引っ掛けてやったという。マタギに熊が殺されると食べ物にありつけると学習したカラスは、熊を見ると騒ぎ立て、人に熊が居ることを告げるようになった。こうしてマタギは、熊に不意打ちされるリスクを減らした。”
人は、自然を大きな味方にするのか!?
人は、自然と隔離したまま生きていくのか!?
自然の恩恵を独り占めしようとする人間は
神や山や海への“奉納”という行為を忘れていく。
危機管理は、鈴や武器を持つだけではない。
分けて、与えるという尊い危機管理の方法がある。