文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
自分の敵は、いまのまんまの自分です。
先日、20年間パートで働いてますが来年から時給が大幅に下がるので続けようか辞めようか迷っているという切実な相談を受けた。
20年間とは、なんとも長い。新しい職場を探すとなると勇気が要りますよね。でもね・・・考えてもみてください。そういう機会でもなければ、人生は、いまのまんまですよ。
オトナになるということは、自動的にやってくる変化の機会を失っていくということです。もうクラス替えも文化祭も、ないのです。放っておいたら何の変化もなくなるのが、オトナなのです。ダメなオトナは、変わる機会を放棄した成れの果てなのですよ。
世の中には、居なければ困るオトナは存在しません。日本国の総理大臣なんてアッというまに変わります。どんな偉い人が今日、死んでも、世の中は、ちゃんとまわります。明日は、フツーにやってきます。何も変わらない。ましてや、ワタシたちのようなオッサンやオバハンのひとりやふたり、クソみたいなものですよ。
クラス替えや文化祭がなくなったのであるなら、自ら機会を創出するしかありません。ダメなオトナの成れの果てにならないために、どうせなら、この機会に新しい仕事先に飛び込んでみましょうよと提案してみた。
まだ、51歳なら…あと30年以上人生が残っていますよ。昨日までの価値観だけを「結論」にしてはいけません。「結論」を出したら不自由になるだけです。自分の最大の敵は、いまのまんまの自分なのです。
人生の結論は、死ぬまで出しちゃいけません・・・。
人間関係など、今までなんとかしてきたでしょう!?オトナというものは、どんなに苦労が多くても、自分のほうから人を愛していける人間になることです。不安は、すぐに希望に変わります。
ずっと悲しんでいられないのが人間です。
いつも希望を見つけちゃうのが人間です。