文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
理性は感情の奴隷である!!!
ワタシは、なぜ下ネタを発信してしまうのか?間違いなくエロいことが好きだからである。でも、それ以上に、マーケティングに携わるものとして大事なことがあると思っている。
売れる仕組みは、経済合理を優先するような理性だけでは作れない。そんな簡単なことだったら、頭のいい奴は、みんなビジネスを成功させるはすだ。そうじゃないところに、マーケティングの楽しさがある。言い換えると、ワタシの生きる術がある。
今日は、とっておきの動画をご紹介したい。きっと、いろんなマーケティングセミナーで使えるはすである。
まずご覧いただきたい・・・
エスカレーターよりピアノの階段!
地下鉄の階段をピアノ模様にしたら、実に66%の人たちがエスカレーターではなく、ピアノの階段を使ったという。
ふたつ目は・・・
ペットボトルの銀行。
街の中の空き缶入れに、電光掲示のカウンターを付ける。ただそれだけで、その空き缶入れは、人気を博す。
冗談のような実験の数々だが・・・ここには、マーケティングのエッセンスが詰まっている。人間は、本来が怠け者である。だから、脳みそは、ラクをする方を選択する傾向にある。よって、合理的な方が、より素晴らしいと考える。
そして、その合理的選択が、社会の画一化を進めている。
賢いコンサルタントやマーケッターには、このお手伝いをしている人達が多い。
しかし、上記の実験のように、、、ときにクリエイティブや遊び心が理性を上回ることがある。非合理的選択の推進こそが、ほんとの「売れる仕組み」には必要なのだ。本来怠け者である人間の感情を揺さぶってこそのマーケティング。ワタシは、こんな階段やゴミ箱のある、マーケティングエッセンスに溢れた街に住みたいと思う。
「理性が感情の奴隷になる」瞬間がある!!!
だから、人間は、おもしろい。
だから、バカと下ネタも、ときには使いようだって・・・。