週イチ「たまりば」No.86 人工知能と納税とワタシ。
2023.03.20
週イチたまりば

文/中村修治

企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。

 

人工知能と納税とワタシ。

 

 

ワタシが代表をやっている有限会社ペーパーカンパニーは、めでたく本年で創立30周年を迎える。合計360回の月末の支払いを行い、30回の決算を済ませ、毎年2月と8月に、税金を納めている。法人税・法人住民税・法人事業税・特別法人事業税・消費税を振り込んできた歴史を有している。

 

お金だけの話をすると、納税の度に、大きなリセットが繰り返される。‟何のために働いているのだ!?ワタシは!?”という経験を、60回もしているのである。

 

そこで、30年も会社経営をしているのに、銀行にお金がありません。私は社長失格でしょうか!?と話題のChat GPTさんに問うてみた!?

 

 

なんと、お優しい!!30年間続いているということは、何らかの形で成功を収めてきた証拠だって。カミさんは、こんなに血の通った答えをしてくれない。

この世に文字というものが生まれたのは、およそ6000年前。それも定かではない。印刷技術の始まりは、中東の粘土板に刻まれた楔形文字に遡ると言われている。この印刷技術は英雄や神様の物語を記録するために生まれたと思われがちだが、実際は違うらしい。現存する、その大半は、小切手や納税用紙や約束手形だったというではないか!?笑

印刷技術は、文化を広め、歴史を遺してきた。しかし、神様の物語とともにコピーされ続けてきたものは、手形や納税用紙だったのである。
歴史上最大量の印刷物は「預金通帳」。
いちばん印刷されてきたものは「紙幣」。

納税に遅れると延滞金が発生する。申し訳ない。短い間でも、それは発生する。ワタシの元には「1円」の延滞金の納付の依頼が、63円のハガキでやってきたことがある。

文句は、言うまい!!
すべてワタシの不徳の致すところである。
ワタシが、無駄な税金を使わせてしまっている!?
そうか!?ホントにそうなのか!?

弱小企業を30年も経営していると、こういう切ないことがいっぱい起こる。起業したいなんて言っている若い人たちには、忠告しておきたい。納税の現実と矛盾と不条理をつきつけられるのが起業だよと。

 

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