文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
サザンのLIVEで学んできた…。
サザンオールスターズの6年ぶりのドームコンサートへ行って来た。10年ぶりのオリジナルアルバム「THANK YOU SO MUCH!!」を引っ提げて。
桑田佳祐さんは、69歳。観客のほとんどは、50歳も遠に過ぎたおっさんおばさんばかり。デビューが1978年なのだから一緒に45年以上を過ごしたことになる。
政治や地球環境を憂う世相を反映した新曲を聴かせた後には、マンピーのGスポットを大合唱♫コンプラ違反満載のステージ演出!テレビでやったら大炎上もの。アンコールは、胸騒ぎの腰つき❤️でシメる。2時間半たっぷりとアタマが下がるばかり。心の底から、サンキューソーマッチ!
桑田佳祐さんは、一曲歌うごとに「ありがとうね!!」と御礼を観客に投げる。38,500人の観客がそれを受け取る。みんながLIVE鑑賞のマナーを守る。帰路は、雨降りの道だけど、争う声もない。なんのイザコザも起きない。なんと、心理的安全性の高い空間なのだろうか!?と感心した。メンバーを変えることもなく永く続けてきたバンドとファンの間の信頼性の高さが結実した素晴らしいステージだった。
“言い訳が許されない音楽っていうのが一番正しい”
この言葉は、桑田佳祐さんの音楽に関わる信条である。
時代の中を生き抜いて、その時代の空気を音楽にする。LIVEのMCじゃ「何ちゃってぇ」と言いながらも楽曲自体こそがいちばん正しいと…つくづく、かっこいいアーティストだなぁと思う。
自分が本当に楽しいと思えること。
自分が本当に正しいと表せること。
それを続ければ、集客の概念や小賢しいマーケティングの理論など必要なくなることを、サザンから教えてもらっている。
信念と継続だけが全能なのだよ。
ありがとうね!!