週イチ「たまりば」No.42 きっと”くる年”もなんとかなる。
2021.12.08
週イチたまりば

文/中村修治

企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。

 

きっと”くる年”もなんとかなる。

2021年の師走も中盤に差し掛かる。
正月の予定を決めろとカミさんに急かされる日々である。
新年の抱負なんてことを考えるのを諦めて何年が経つだろう!?

新年の抱負なんて言うだけで守ったことなど、禁煙くらいしかない。明けましたらやろうなんて正月からの決意は、流されて言ってるだけで、だいたいが反故にされる。水を被っても、書き初めをしても、神様に誓っても、残念ながら意味がない。

やる奴は、もうやってるの!
他人に決意なんて公表している間に、もう前へ進んでいるの!
やる奴は、たいがいフライング気味なの!

いくつからだろうか!?
ゆく年を漫然と見送り、
くる年を拒めずに過ごすようになった。
結局、止めたくても止められないものだけしか続かない。
この止めるに止められないひとつの心臓とくる年を迎えるだけなのだよ。

プレゼンを前に早鐘のように心臓がドキドキする。
長い階段を昇ると心臓がバクバクする。
家族の不穏な空気に心臓からクラクラする。

いつもは聴かない心臓の音が届くとき、、、
結局 この自分とつきあうしかないと思う。
わたしに選択肢なんかないことを心臓が教えてくれる。

ドキドキしないだけの勇気と度胸を。
バクバクしない健康な身体を。
クラクラしない穏やかな家庭を。

心臓が動き続けている間に
そんなものを手に入れてみたいと思う年の瀬である。

故郷のおふくろの顔を見たら
またズキズキするんだろうなぁ・・・。

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