文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
お返事のスピードでわかる!!
仕事によって、相手によって、返事のスピードは変わる。また、その返信のスピードで物事の優先順位を判断する。その仕事や相手の立ち位置を想像する。だから、何事においても返事のスピードの早い人は「できる男」と称されるわけである。
10分で返事する人のまわりには、10分で人やお金が動いている。
1日かけて返事する人のまわりには、1日単位でしかお金は動かない。
ワタシは、カミさんにプロポーズしたときに決めていたことがある。弱冠26歳の冬のことである。「一緒に福岡へ行く?」と聞いて『考えさせて・・・』と返事されたら諦めようとココロに決めていた。その場でお返事をいただいたので、いまがある。
考えてみたら人生は過ちばかりでできている。言い換えると、どのお返事「過ち」な判断なわけである。どうせ「過ち」なら、なるべく早くにお返事である。お返事してから、そのお返事が正しかったようにやりくりするだけのとことである。
社長の時間と新入社員の時間は、同じようには流れていない。カミさんと旦那の時間も、同じようで違う。この時間の捉え方のズレが、大きな誤解を生む。熟考させろなんて我侭なだけの話である。
“ちょっと待った”という前に、速攻でちゃんとお返事をする。
“ちょっと待った”にちょっと待った!!である。
お返事のスピードは、ズレを確認する格好の判断材料である。間違いないっ。そのスピード感があってこその、良い仕事、良い恋である。ちなみに、娘たちへ送ったLINEのメッセージのお返事は、忘れた頃である。父ちゃんの存在なんて、そんなものである。