週イチ「たまりば」No.104 君たちはどう生きるか!?
2023.08.24
週イチたまりば

文/中村修治

企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。

 

君たちはどう生きるか!?

 

話題の映画を観てきた。
自分の中の小さな悪意。
他者の悪意ある思惑。
それらが交錯する複雑な社会の中で
“正しい道”はあるのか!?
何を覚悟して、何を選択して歩めばいいのか!?
そんなメッセージが要らんちゅうくらい詰め込まれた佳作。

 

わかったようでようわからん。
わからんようでわかったような気にもなる。
“問いの中に答えはある”
そういう意味においては、
これが公共哲学の真髄ではある。

 

しかし、映画としてはどうなのよ!?君たちはどう生きるか!?というタイトルにした時点で、映画の本分から外れてはいやしないか?

 

“正しく年老いる”とはこういうことか!?
ワタシは、絶対にイヤだな!?
若い人たちに「君たちはどう生きるか!?」などと問う
わけ知りな年寄りにはなりたくないと思った次第。

 

少なくともワタシの実父は、こんなことなど問うたことはない。
無口な親父は、むしろ死んでから良く語りかけて来てくれる。
どう生きたいのか?
どうしたいのか!?

 

親父がずっと気にかけてくれている。
そう思うからこそ、問われずとも、その答えを見つけたくてもがいている。
少なくとも、宮崎駿さんの出る幕はない。

 

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