週イチ「たまりば」No.106 若者の車離れか!?車離しか!?
2023.09.15
週イチたまりば

文/中村修治

企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。

 

若者の車離れか!?車離しか!?

「若者の車離れ」なんてコトバは、政府が言い出したものである。自動車メーカーを使って税金を巻き上げ続ける仕組みを考えていく上での課題がそのまま社会に表出しただけ・・・という見方もある。

 

・・・であるからして「若者の車離れか車離しか!?」と問われたら、ワタシは、間違いなく「若者の車離し」と答える。さらに言うなら「若者の車離れ対策」なんてオッさんたちがほざいている間は「若者の車離し」は止まりません!!!とも断言する。

 

いまどきの若者は・・・なんて古い発想が「若者の車離れ」論争を沸き起こす。そんなアホな話に耳を貸すこともなく、若い人たちは、車を暮らしから手離す。

 

その原因は、「車を所有するには、面倒臭いことが多すぎる!!」ってだけ。そんなたくさんの手続きが必要なのかと思ったら、どうでもよくなる。その面倒臭いことの代わりにどんなメリットがあるのか!?そのメリットを凌駕する代替えサービスなんていっぱいある。実に、合理的な判断である。

 

大人都合の非合理な面倒臭い社会から、若い人たちは離れて行っている。車を所有することが、面の皮の厚いオッさんたちから搾取されているような気がなんとなくしている。その結果である。

 

どんどん離していけばいい。恋愛も、クルマも、結婚も。これは「若者の○○離れ!!なんて机上の議論をしている老害たち離し」という革命でもある。

 

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