週イチ「たまりば」No.108 嘘をつくならやんわりとね!?
2023.09.28
週イチたまりば

文/中村修治

企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。

 

嘘をつくならやんわりとね!?

ワタシの座右の銘は「行き当たりバッチリ」です。
生きていくための教訓は「嘘は、常備薬。真実は、劇薬」です。

・・・ちゅうことで、人生をうまく渡っていくための”嘘”は、常備薬のように準備しているために、旦那の実家に泊まるのがイヤで早く帰りたいけど、どんな理由をつければ良いですか!?などと言った相談を受けます。

 

そういう時は、
イオンでのパートが入りまして・・・。
子どもの部活で・・・。
自転車のサドルが盗まれまして・・・。
なんかドクターストップがかかりまして・・・。
血圧が高くなりまして・・・。
宗教上の理由で・・・。
貧乏暇なしなんで・・・。
ドーピングがバレまして・・・。
家で飼っている金魚の共食いが怖くて・・・。
これ以上居ると帰り道を忘れそうになるので・・・。

 

こういう理由を何度も繰り出してみると、そのうちに、あまり長居したくないだなと、みなさんに気づいてもらえます。いずれ、もう来なくていいからと言われるようになるかもしれません。やんわりと誰でもわかるような「具体的な嘘」をつくことを推奨したりしています。

 

お月様から使者が迎えに来るので。
紅白歌合戦の審査員に抜擢されまして。
桑田佳祐さんからベッドインのお誘いを受けまして。
友人が7000万円を振り込んでくれるメールがありまして。

 

やんわりと嘘が壮大になっていくという技もあります。こうなると、次のネタはどうくるかというのが、旦那の実家では話題になります。そうなれば、こちらのもの。

夫の実家で苦痛を感じるのは、「良く思われたい」という「しょーもない見栄」が根源です。・・・かと言って、正直に、ここに居たくないというのもおとなげないです。正直になれないなら、上手に嘘をつくのです。正直者がつきそうなわかりやすい嘘をつくのです。

 

ワタシは、高校3年間、遅刻の常習犯でした。そのときの言い訳は、いつも「自転車のチェーンが外れまして」でした。それを言うためだけに、手を真っ黒にして教室に入って行きました。もう、朝の恒例です。笑われてナンボです。笑われだしたら、こちらのものです。

 

人間関係なんてマジで考え出しても、ひとつもいいことありません。
こじれるだけです。
やんわりと嘘をつける人になってください。

 

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