文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
シンデレラは、図々しいのよ。
ワタシは、人生相談を受けることが多い還暦のプランナーです。相談事で多いのは「好きな人ができたのでどうしたらいい!?」と「好きなことが見つからない」のふたつです。
後者の「好きなことが見つからない」って相談には、とりあえずお金を稼げとアドバイスすることにしています。好きなことなんて・・・カッコいいことを言うのは、お金を稼げるようになってからにした方がいいって。稼げることが、好きなことになっていったりするから。そういうもんだから・・・安心して稼ぐことを考えはじめたほうがいい。お金って何かは、稼げるようにならないとわからない。お金って何かがわからないと、自分の好きなことがお金になる価値があるかどうかがわからないでしょ!?
前者のやつには、新たに好きな人ができて良かったじゃないですか!?
すごいことですよって。ワタシは、賞賛します。
好きになった相手の気持ちが、いまはわからないと悩んでるくらいなら、それもこれもスタートしてみなくてはわかりませんよね。ゴールなんてスタートしなきゃ見えませんよとアドバイスします。
あのシンデレラは、あんなに虐められても、どんなに蔑まされても、おめかしして舞踏会に行きました。招待状もないのに乗り込みました。その図々しさがない限りあの夢は達成されなかったのです。シンデレラって、そういうお話です。肝心なところでは欲望に正直になる。そうしないと何もはじまらないのです。
相手が飲み屋さんの女性なら、
週3で通って、好きだと言い続けてみること。
相手が手の届かないアイドルなら、
専用のウチワを作って推し活に専念すること。
シンデレラになりたいなら、
図々しくなることです。