週イチ「たまりば」No.113 2024年(辰年)は、昭和99年!?
2023.11.02
週イチたまりば

文/中村修治

企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。

 

2024年(辰年)は、昭和99年!?

 

江戸時代は265年続いたが、実は、その間に30回以上の改元が行なわれている。平均すると7,8年に1回、元号が変わっていたということである。

 

新しい天皇の即位だけでなく、大きな地震や災害が起こるたびに、元号は変わってきた。簡単に言うと「大きな気分転換」のために改元という制度は利用されていたのだ。徳川幕府が「気分転換」上手だったから、江戸は、長く続いたわけである。

 

明治維新からは、150年。元号は、明治、大正、昭和、平成 、令和。改元は、たったの5度である。昭和37年生まれのワタシは、昭和で26年間、平成で30年間、令和で5年間生きたことになる。

 

起業したのは、平成何年か!?なんて問われたら、正確に答えられない。起業した年齢を、まず昭和に戻して、次に西暦にして、平成や令和へと変換していく。昭和30年代生まれのオッさんにとって、平成や令和になったことは、気分転換になどなってやしない。

 

昭和生まれの大人たちが賢い賢いと褒めるのは、いい成績をとったり、スポーツで一番になること。既得権益をぶち殺しに来る勇気や自分の地位が引きずり降ろすような本物の知恵は、評価してこなかった。

 

令和の昨今、これほど昭和の老害が問題になるのには、きっと意味がある。昭和のオッさんがつくりあげてきた価値観から逃れたいという、新しい大人像が生まれてきた。令和という時代の意味は、きっとそれだ!!

 

霜月も始まった。
あと2ヶ月で新年である。

令和6年という昭和99年がやって来る。

そろそろ、ホントに昭和を断つ(辰)年なのかもしれないなぁ!?

 

 

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