文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
幸せな結末は!?
ワタシは、還暦にもなって、男女の恋愛が良くわかっていません。そうなんです・・・男女の仲は、そもそもよくわからないのです。だから、なんだかよくわからない理由でわかれることもあります。当人のふたりであってもよくわからない理由で関係を続けたりもします。納得できるわかれる理由があるなら教えて欲しいです。なんかしらモヤモヤするのが男女の仲です。そんなことに振り回され続けて人生は終わります。死んだってわかりません。わけのわからないままに、ひとの気持ちは変容していくものなのです。もうこれは、妖怪のせいですよ。
どうやったって、ハッピーエンドですよ。
大滝詠一の最後のシングル「幸せな結末」のカップリング曲をご存知ですか?
「Happy Endで始めよう」というタイトルです。
いつかどこかで たぶんおそらく
きっと二人は 恋をする 結ばれる♫
正真正銘の失恋ソング。歌詞は、大滝詠一自身によるものだと言われています。「はっぴいえんど」というバンドをはじめて、最後の最後のシングルは「Happy Endで始めよう」で終わっている。「幸せな結末」の裏には、メッセージがあるのですね。
大滝詠一は、「幸せな結末」を結末が幸せなおめでたい人たちのために作ってはいません。わけわからない理由で恋を成就できなかった人たちのために作っています。今夜の君は、僕のものにならないことが前提だと聴いてこそ「幸せな結末」は名曲なのです。
大滝詠一は、自分がつくる楽曲を通じて、何があっても振り返らずに、前を向いて行けっ!と伝えてきたのです。何があってもハッピーエンドではじめよう!と言える勇気こそ「愛」だと教えてくれていたのです。
永遠などなくて、終わらない現実があるだけの毎日を過ごすのに必要な「愛」を説いているのです。
わけがわからないわかれも、また、ハッピーエンドのはじまりです。
また、わけわからない恋をはじめてください。
ぜーんぶ、
どうやったって、
ハッピーエンドですよ。