文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
挨拶を返してくれなくてもいいじゃない!?
『挨拶しても挨拶を返してくれないときは、どうすればいいでしょう?』なんてお悩みを聞いたので、ちゃんと答えてみた。
別に挨拶を返してくれなくてもいいじゃないですか!?
挨拶したら、すべての人から挨拶が返ってくると考えているのも、ある意味、傲慢な考え方ですよ。
よーく考えてみてください。ワタシは、いま還暦を過ぎていますが・・・小学校の時の同窓生で交流が続いているのは2、3人程度です。中学、高校を合わせたって10人に満たないかもしれません。あれほど青春時代は、人間関係で悩んでいたのに・・・ (*゚▽゚*)
人間関係なんて、コロっコロ変わるものです。それが、成長ってものです。挨拶しない相手は、挨拶したくない人なので、それまでです。そんなもんに頭を悩 ませていること自体が、無駄です。30歳も過ぎたら、人間関係に悩んでいたりしちゃダメです。
人間関係は、自分が主体となって決めるものではありませんよ。相手があって関係は構築されます。挨拶がない、と人間関係に悩んでいるうちは、何も変わりませんよ。
ヘーゲルは、人間のいちばんの欲求は「他者に認められたい」ことだと宣っています。人間関係の悩みなんて、そのほとんどは「自分は認められていない」という不安から生まれるものです。
結局は、自分の欲求の問題です。
いちばんの煩悩です。
もうその人は「挨拶をしない人」だと認めましょう。そうして悩むのは止めて、いつものように挨拶をし続けましょう。「挨拶をしなくて も、いつもちゃんとしてくる人」だと認めさせるのです。悩むより、認めさせるのです。これでもかこれでもかと認めさせるのです。そうやって、はじめて人間関係 は、変わっていくものです。