文/中村修治
企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。
“理想の家族”って!?
おっさんレンタルというサービス業があるのをご存知ですか。
イケてると勘違いしているおっさんを1時間1000円からレンタル予約できるサービスです。雑談から内緒話(笑)、パシりまで、おっさんがあなたのニーズにお応えしてくれるらしいです。
レンタル家族という会社もあるのですよ。
実家から離れて一人暮らしでさみしいときに一家団欒を味わいたい。事情があって、恋人に本当の両親を会わせられないときに。子供のお受験に面接の訓練をした「父親」「母親」を用意してほしい。学校行事、町内会、様々なイベントに、あなたの家族として参加してくれるようです。
もし、夫が寝言で誰か他の女性の名前を呼ぶようなら、その人と一緒に暮らしましょう。朝ごはんのときに、いつもより一食多い。旦那が、これは、誰の分なの?と聞いてきたら「××さんよ」と、寝言で聞いた名前を言うのです。そして、丁寧に、「おはようございます」と、その席に向かって挨拶しましょう。
旦那が帰ってきて夕食についたら、また、いつもより一食分多い。これは、誰の分なの?と聞いてきたら「××さんのご主人の××さんよ」と答えましょう。そうやって家族を増やしていくのは、どうでしょう?旦那さんに、心当たりがあれば、その夜から、きっと不眠症になることでしょう。
仲間を増やすことです。
妄想家族という味方を作りましょう。
勇気なんて要りません。
家族円満のために必要なのは、妄想力です。
理想の家族も
理想の旦那さんも
理想の奥様も
理想の大人も
妄想の産物です。
理想の家族は、理想だから、この世で語り続けられるのです。