くれんねプラスvol.13:THY|チクリン2021 Activity report!前編
2022.02.16
OPEN社内報

HIGUCHI GROUP 社内報「KURENNE(くれんね)」の中から、皆様にお届けしたい情報をご紹介致します。

ひぐちグループのeスポーツチームTeam Higuchi Youing(THY)に所属している
チクリン選手。
2021年12月26日に行われた「鉄拳オンラインチャレンジ2021」(略:TOC2021)において見事優勝し、日本一に輝きました!
日本一の称号を手にしたお気持ち、鉄拳やeスポーツに対する想いをお話していただきました。

TOC2021に関する記事はコチラ

 

 

 

――2ぶりに世界大会「TOC2021」が開催されました。
日本大会優勝おめでとうございます!優勝が決まった瞬間の心境は?

思わず「まじか~!」と言ってしまいました。
大会に向けて、思うような対策が出来ていないという不安感があり、本当に自信がありませんでした。そんな中、決勝の対戦相手が自分より上を行く対策をしていて、なかなか勝てず、それなら自分が一番使いこんだキャラ(ギース)を使おうと。

ぎりぎりで勝てた感じだったので、ほんと信じられませんでした。
でも決勝大会出場者の中では自分が一番練習を行っているんだと思っていたので、やっぱり“やりこみ”には意義があるのだというのが出せて嬉しかったです。

 

ゲームで人の心を動かすことができた時、喜びを感じる。

 

――大会後に行われたご自身の配信に、祝福のメッセージが多く寄せられました。チクリン選手の活躍を知ってご自身や鉄拳に興味を持ってくれることをどう思われますか?

 やっぱり応援してくれた方に喜んでもらえることが1番嬉しいですね。「おめでとう」のコメントをもらっている時が優勝して1番よかったなと思う瞬間で、何よりもそれが1番ですね。モチベーションにもなるし、大会を観て鉄拳を始めようと思った人も結構いて「ゲームで人の心を動かすことができるんだ」とほんとに嬉しかったですね。

 

 

「優勝できない=1回戦負け」と同じ。優勝にこだわりたい。

 

――2021年を振り返っていかがですか?

2021年の前半は勝てない時期が続きました。パソコン版から鉄拳に入ってくる人も多くなり、周りのレベルが上がってきていることを感じていました。TOC2021が始まるとほぼ毎日大会に出ていたのですが、自分の中では「優勝できない=1回戦負け」と同じで、段々とメンタル面も弱くなってきました。地元の友人に相談しながら、何とか頑張って、頑張って練習を重ねていきました。

その結果が出たのが7月に行われた大会です。今、1番強いと言われている選手を倒して優勝できたことです。前回、前々回対戦した際は大差で負けてしまい、リベンジに向けてひたすら練習モードで相手がよく使う連続技を記憶させて、それに対応できる練習を毎日何時間もしました。その結果が表れたのかなと思うと、本当に嬉しかったですね。

この大会の優勝で自信がついたことで調子も上がり、その後の成績も好調でした。そして、年末のファイナル大会では大会1週間前から現地で調整を取らせてもらい、大変有難かったです。練習の環境も万全の状態を整えて頂き準備できました。そして最後に日本大会優勝という結果を残すことが出来て嬉しい1年でした。

2021年もたくさんの応援をいただきありがとうございました。

 

 

 ぼぼ毎日大会へ参加し、自分自身を分析する。

 

――週5,6回、ほぼ毎日の試合日程と話されていましたが?

大会は続いた方がいいですね。徐々に雰囲気にも慣れていくというか、短期決戦用の戦い方も経験できて、多分どの選手よりも1番多く大会にでていたはずかと。
大会の案内が出ると小規模でも最速でエントリーをして出場していました。

それらの大会で「起きる時間」を変えたり、「食事」を取る・取らないなど、どうやったら調子良くいられるのか、事前準備のルーティンを変えながら分析していました。

結局、「睡眠時間」は寝すぎるよりも短い方が集中力が高いかなと感じたぐらいです(笑)。あとは集中力が大事なので、試合前は食事量を控えて。勝った時はご褒美感覚で、試合後に焼き肉を食べに行きました。
…負けたら食欲が出ない時もありましたが。

 

――大会がたくさん開催される中で、小規模な大会にもエントリーしていたのはなぜですか?

いろんな人と対戦を行って、勝つためにはどうすればいいのかという分析もしていました。でも、もう一つ理由があります。エントリーが少ない中でもすごく頑張って募集されている大会がたくさんあって、1人でも多くの参加者を増やせたらという気持ちで出場させていただきました。もちろん負けている時はさすがに勝つことに必死で、大会に出て「勝つこと」が大前提ではありましたが。

 

 

自分のプレイに満足したことはありません。基礎を徹底的にやり抜く。

 

――自分の対戦の出来に満足したり、「やり切った」と感じることはありますか?

ないです。多分1回もないです。勝った時でも自分のプレイに満足できないことが多いんですよね。もっと良いプレイが出来た場面もあったはずと、自分にストレスを感じることがあります。対戦中に分からない部分があった時には練習モードで分析したり、対戦内容を見返して、ダメなところをメモして直していくことの繰り返しですね。全然まだ満足がいく領域に行ったことはないです。

 

――日本一としてのプレッシャーを感じることは?

 メンタル面が弱いので、プレッシャーは感じます。
今後の鉄拳をどうしようかなと考えて、まったく寝れないこともあります。
眠る方法をよく検索したりしますが、それでも寝れない時もありますね。

 

 

自分には「鉄拳」しかない。

 

――プレッシャーが試合に影響することはありませんか?

試合中に「負ける・ダメだ」という気持ちになったことはないですね。
「絶対勝つ!」ではなく「絶対に負けてたまるか!」という気持ちで常にやっているので、泥臭い試合になっちゃうのかと。

鉄拳しかやってこなかったので、そうなるのかなと思います。自分はこれしかできないので、ちゃんと鉄拳だけはやらないと。

 

――鉄拳を続けられる原動力とは?

 自分の中で「鉄拳が無くなったら終わりだな」と思いながらやっています。
頑張る理由の一番は強くなりたいからです。日本大会で優勝しましたが、自分が強いとは全然思ってなくて。もっと強い人は日本でも世界にもいっぱいいます。「もっと差をつけるためにも頑張らないとな」と常に思いながら練習しています。TOCファイナルが終わった日から気持ちは次に向いています。

 

 

常に努力を続けながら勝つことにこだわるチクリン選手。

インタビュー前半はここまでです。

後半は、鉄拳をはじめとするeスポーツを取り巻く環境や、鉄拳に対する想いを中心にお話を伺います。

 

 

インタビュー / ちょこぱ(遊ING営業部)
撮影 / まっくす(広報室)
編集 /  ちょこぱ・まっくす

OPEN社内報のバックナンバーはコチラ

一覧へ