週イチ「たまりば」No.39 竹内まりやが “怖い”。
2021.11.17
週イチたまりば

 

 

竹内まりやが“怖い”。

ボーイフレンドの数競う仲間達に
自慢したかったの
ただそれだけなの♫
竹内まりや作詞作曲の「けんかはやめて」の一節である。河合奈保子のおっぱいに誤魔化されていたけど・・・改めて歌詞を読んでぶったまげている

手放した恋を今
あなたも悔やんでるなら
やっと本当のさよならできる♬
「シングル・アゲイン」も凄いな。背筋が凍る。キンタ×が縮み上がるとは、このことだ。竹内まりやは”怖い女”である。

「セプテンバー」を歌った時は24歳。フツーのアイドルとは、確かに雰囲気が違った。「不思議なピーチパイ」を歌っていたときも、何かが邪魔していた。その疑問が解けたのが、山下達郎との結婚を発表した時。やっぱりこの女性は只者ではないと納得をしたものだ。

いまになってあなたの気持ち
初めてわかるの 痛いほど
私だけ愛してたことも♫
黄昏の「駅」で胸が震えたというけれど、これって、どう読んでも女性上位。ラッシュの人波に飲まれて消えていく元彼へのまなざしには、蔑みが見てとれる。

大抵の女の人は、
女の人同士でいると
女の人同士で褒め合う。
なのに、さっきまであんなに褒め合っていたのに
その女性がいなくなるとその同じ口で貶め合ったりする。
それも当たり前のように、自然に・・・。
竹内まりやの歌詞に出てくる”女子”は、
この”同士であるところの女子”である。

”同士であるところの女子”に、男子は、束になっても敵わない。喧嘩を売られる前に、そもそも買わない男だとわかっていただいてた方が都合が良い。万が一にも、表に出ろと言われたら静かに扉の鍵を閉めてみることにしている。

くわばらくわばら桑原和男である。

 

 

文/中村修治

企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。

http://nakamurasyuji.com/

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