
ひぐちグループで働くヒグチ人をプロライターが深堀りする新企画!
プロが綴る、働く仲間の新たな一面とは?
それぞれの「想い」を知り、繋がりを感じるコラム集。
PEOPLE 40|女王蜂さん
『やさぐれ転身女王蜂。』

女王蜂さんは、いまやボスである。悪いことは許さない。お客様にも言う。スタッフにも言う。上司にも言う。ダメなものはダメ。だからみんなから、「ボス」と呼ばれている。本人も、それを否定しない。家に帰ってもボス。職場でもボス。完全無欠のボスである。笑
しかし——若い頃は、まるで違った。学校には行かない。勉強もしない。高校は中退。友達と遊ぶ。ただただ遊ぶ。若くして妊娠しちゃう。結婚しようと思った。でも相手を見て思った。「この人とは幸せになれない!!」仕事は続かない。金遣いは荒い。認知すらしない。
女王蜂さんは、その男と別れ、ひとりで娘を産んだ。ハタチになる前にシングルマザー。なかなかのスタートである。その後も順風満帆ではない。再婚する。子どもも増える。次の旦那も、いわゆる良き旦那ではない。離婚する。さらに追い打ちをかけるように、女王蜂さん自身が病気となる。隔離病棟。2ヶ月入院。半年休職。
人生の方から、わりと本気で殴りかかってきた。彼女は折れなかった。折れている暇がなかった。子どもがいたからだ。働かなきゃいけない。育てなきゃいけない。守らなきゃいけない。気づけばボスになっていた。
女王蜂さんの強さは、
「やさぐれてました」と笑って答えられることだ。
父ちゃんもやさぐれていた。
兄ちゃんもやさぐれていた。
長女もちょっとやさぐれている。
血は争えない。笑
でも、父ちゃんは最後、真面目になった。
女王蜂さんも、真面目なボスになった。
だから、きっと、長女も真面目になると信じている。
もうこうなると”優美”とさえ言える。
ボスなんかではなく、女王蜂の持つ余裕である。
文/中村修治
有限会社ペーパーカンパニー 代表取締役社長。
1962年近江の地で生まれる。1986年に立命館大学を卒業。1989年にバブルの泡に乗って来福。1994年に㈲ペーパーカンパニーを設立し独立。福岡に企画会社など存在もしなかった頃から30年以上も最前線で生きているプランナー。「JR博多シティ」のネーミングや「テレQ」のCIなどが代表的なお仕事。コラムニストとしても多誌で執筆。福岡大学の非常勤講師も務める。
ひぐちグループとの関係は創業65周年の時から。以降、ひぐちグループの新CIの開発の総合ディレクションを契機に、週イチたまりばの投稿は、200本に及んでいる。

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