
ひぐちグループで働くヒグチ人をプロライターが深堀りする新企画!
プロが綴る、働く仲間の新たな一面とは?
それぞれの「想い」を知り、繋がりを感じるコラム集。
PEOPLE 41|タッチー
『失恋皆中男子(しつれんかいちゅうだんし)。』

タッチーは、元弓道部。高校では長崎県個人3位。大学でも九州大会の決勝常連。
弓道の世界には「皆中(かいちゅう)」という専門用語がある。一立ち四本。放った四本の矢が、すべて的に当たること。弓道家にとっては、ひとつの理想形。そして、この男。皆中記録は、途中で数えるのが面倒になって止めたくらいの腕前だったというではないか!?
ところが——恋愛になると、なぜか全部外す。
しかも一回ではない。二回でもない。四回連続である。失恋皆中男子である。
タッチーは、真面目だ。仕事も真面目。生活も真面目。大学時代も真面目。テスト一発勝負は避け、レポート提出の授業を選ぶ。就職活動では、最初に内定をくれたひぐちグループ一本で決めた。他社の面接も辞退した。「最初に認めてくれた会社だから」と言う。
いやいや。昭和の長男かっ!?笑
そんなタッチーが、唯一やらかしていたのが競馬だった。入社当初は、生活費まで馬に乗せていた。お金が足りなくなる。母に頭を下げる。また足りなくなる。また頭を下げる。なかなかのクソポンコツ。
ところが、七つ下の妹が看護学校へ進学することになる。母子家庭。学費は重い。その時、タッチーは改心した。毎月五万円。妹へ送る。ギャンブルに消えていたお金が、妹の未来へと変わった。弓道で鍛えたのは、的中率ではなく責任感だったのかもしれない。
しかし、やはり気になるのは恋愛である。なにしろ四連続。四人連続。全員浮気されて終わっている。四人目など、彼女の部屋で知らない男と鉢合わせした。普通なら修羅場だ。だが、相手の男も何も知らなかった。二人で顔を見合わせる。「どういうこと?」結果、男二人で飯を食いに行った。なんだそれ。笑
弓道は、守るべき型がある。そして、無心になること。
恋愛には、型がない、無心になどなれない。
こりゃ、恋愛は外れまくりである。
ちなみに、ワタシも弓道部だった。
自慢じゃないが恋愛の的中率も高い。
そんな恋愛皆中男子の先輩がタッチーに教えてあげたいと思う。
恋愛は、型なし。
イザというときに、欲望に正直になることである。
文/中村修治
有限会社ペーパーカンパニー 代表取締役社長。
1962年近江の地で生まれる。1986年に立命館大学を卒業。1989年にバブルの泡に乗って来福。1994年に㈲ペーパーカンパニーを設立し独立。福岡に企画会社など存在もしなかった頃から30年以上も最前線で生きているプランナー。「JR博多シティ」のネーミングや「テレQ」のCIなどが代表的なお仕事。コラムニストとしても多誌で執筆。福岡大学の非常勤講師も務める。
ひぐちグループとの関係は創業65周年の時から。以降、ひぐちグループの新CIの開発の総合ディレクションを契機に、週イチたまりばの投稿は、200本に及んでいる。









