週イチ「たまりば」No.78 300万円をドブに捨てる勇気はあるか!?
2022.09.09
週イチたまりば

文/中村修治

企画会社ペーパーカンパニーの代表取締役社長。PR会社キナックスホールディングスの取締役会長。福岡大学非常勤講師。滋賀県出身。Good不動産やJR博多シティのネーミングなども手掛けた戦略プランナー。西日本新聞「qBiz」やitMedia「BLOGOS」のコラムニスト。フェイスブックのフォロワー数は、9000人越え。

 

300万円をドブに捨てる勇気はあるか!?

数年前に”6年後の福岡県知事選挙に出馬したいです”という30代後半の熱い青年から相談を受けた。無名かつ貧乏です。6年間にやっておかねばならないことは、ずばり何ですか?と問われたので、ワタシはこう答えた!!

“300万円をドブに捨てる勇気を育てましょう!!!”

 

 

日本の総理大臣は、国民が直接選べない。しかし、県知事は、選挙民が直接選べます。そういう意味において、日本は、地方の首長選挙から変わるのではないかと期待しています。

フランスの大統領は、エマニュエル・マクロンです。39歳の時のことです。右派でも左派でもなく、中道からの当選です。これは、画期的なことです。マクロン氏のすげぇところは、25歳も年上の奥さんとの恋を成就させたことだけではありません。マクロン氏率いる「前進」は、ボランティアを大量に動員して30万戸の家庭を訪問させ、約2万5000人の有権者にそれぞれ15分以上の対面インタビューを実行したと言います。30万戸の家庭訪問を実行させるボランティアを動かすことができたわけです。そういう「選挙力」が必要になるというわけですね。

だから、自分にその「選挙力」がないのに政治家になりたい人たちは、「与党」の力を借りるわけです。団体=票田もある。お金もある。人員も動員できる。長いものに巻かれればある程度の「集票」ができる。こうやって、党にがんじがらめになって、志より、保身になっていくのです。

“6年後に知事になりたい”それも、少し他力でもいいからというのであれば、、、現在の与党の偉い先生方の「秘書」にでも潜り込むことをお勧めします。そこでペコペコと必死に働いて「愛い奴よのぉぉぉ」と先生方に愛でられてください。そこから初めてみてください。大事なことです。

そんなのは嫌だ!!自力で当選してやる!!!というのなら、今からでも辻立ちしてください。そして、はなまるくんのためなら死ねるという支援者を3人募ってください。そういう同志が本当にできたら、コトは動き出します。無名かつ貧乏で、政治家の先生方とも距離をおいて選挙に勝ちたいなら、行動あるのみです。

前々回の福岡県知事選の小川知事の得票数は、1,260,405票でした。福岡県の有権者数は、約395万人です。はなまるくんが当選したいなら、福岡有権者の三分の一位の人たちに、はなまるくんの本名を投票用紙に書いてもらう必要があります。目安は、100万人ですね。福岡県に住む100万人の有権者と実際に触れ合える機会を自らつくりはじめてみてください。

ご存知だとは思いますが、日本国民で30歳以上なら、誰でも県知事選に出馬できます。でも、供託金300万円が必要です。有権者の十分の1の得票がなかったら、その300万円は没収です。

まぁ、なので・・・なんですよ、出馬したいだけなら、、、

ズバリ、6年間で300万円を貯めることですね。

奥様に文句言われない300万円を手に入れることですね。
300万円をドブに捨てる勇気を育てることですね。

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