U-25フューチャーリーダーズ 2050 Vol.7
2021.10.25
U-25Future leader’s

 

2050年の100周年に向けて動き出したひぐちグループの未来を担う、25歳以下の若手社員にスポットを当てる企画「U-25 Future leader’s 2050」第7回のFuture Leaderは、遊ING営業部の那須 龍太郎さんにお話を伺ってきました。

 

――本日は、よろしくお願いします。熊本に来てどれくらい経ちますか?

那須)半年ぐらいですね。4月に長崎の浜町店から異動になりました。

 

――まだ半年なんだ。では今はどのような業務を担当していますか?

那須)トレカの大会や、イベント開催を中心に任せられています。〝遊INGチャンピオンシップ〟や、年間を通して開催される大会の企画だったりとか。もちろん、うまくいかない事もあるんですが、開催したタイトルのうち半分は、参加者が定員いっぱいになりました。年末は別のトレカショップさんとのコラボも企画しています。

 

――入社後に最初に配属されたのは飲食営業部だったよね。

那須)はい。最初は飲食でした。でも飲食にいたのは2か月ぐらいで、すぐ遊INGに異動になりました。ジョイフルにいたのに、ハンバーグも焼いた事が無いという(笑)。遊INGに異動になってから2年経ちますね。

 

――どういう経緯で異動になったんだっけ?

たぶん目に止めていただいたのは、入社前だと思うんです。内定式のタイミングだったと思います。内定式後の役員や先輩社員との交流会で、トレカのこと延々と喋ってました。完全にオタクトークをしてましたね(汗)。その時に目を止めて頂いたのではないかと思います。

 

――とてもトレカが好きなんだね。トレカ好きになったきっかけは?

那須)どっぷりハマったきっかけは、大学生の頃にデュエルマスターズに興味を持ったことですかね。

 

――じゃ~今も休みの日はトレカ三昧?

那須)休みの日は、疲れてあんまり外に出ないんですが、たまに土日休みとって、遠征して大会に参加しています。福岡・鹿児島・長崎にも行ったりとか。

 

――遠征するんだ!それは凄い!で結果はどうなの?

那須)最近はぶっつけ本番みたいな感じなんで成績も出ないんですが、前は結構大きな大会でベスト4に入ったことがあります。ベスト8の相手が結構仲がいい友達だったんですが、お互いピリつきました(笑)。ベスト4に入ると賞金がもらえるので(笑)

 

――(笑)仕事の話に戻りますが、上通り店は社員2名体制だけど、労働時間が長くなったりしてないですか?

那須)そうでもないですよ。たまには遅くなることもありますけど。浜町店にいた時も、店舗に残ってお客様とお話をしたりしていたので、自分の中では長く働いているって感覚はないですね。

 

――でも、会うたびに疲れてたイメージがあるんだけど…?

那須)それたぶん店舗から家まで歩いて帰ってたので、疲れてたのかもしれませんね(笑)。約3.5キロメートルの距離を歩いて通勤していので。

 

――それか~。因みにいまはどんな風に業務を分担しているの?

那須)勤務のシフトとかはお互い交代で作っています。

 

――でもイベント関係をしながら店舗運営もするって単純にすごいと思うよ。業務でうまくいかないことはないですか?

那須)難しいと感じることは人との関わり合い方と言いますか・・・スタッフもトレカに対して熱意を持って仕事をしてくれているので、自分が運営者として考えるイベントとスタッフがプレイヤー側として考える企画で衝突が生まれることもあります。そういう意味では、結構熱い職場だと思います。

 

――みんなが上通り店のビジョン達成という共通の目的を持っていて、そこに向かって意見交換するって、なんか熱いね。ところでスタッフの年齢層はどんな感じですか?

那須)半数以上の方は自分より年上の方です。今自分は25歳なんですけど。

 

――年上の人に自分の想いを伝えるのって難しいと思うけど、どんな所を気を付けていますか?

那須)まず、その方の意見や考え方を否定しないように、相手の想いをくみ取りながら・・・って所は意識してます。人と話すのが苦手な部分もあるので特に意識しています。でもなかなか言葉が出なくなる時があるんですよね。

 

――そうなんだ。那須君は話し上手なイメージがあったけどね。他に課題はありますか?

那須)カードゲームはリアルでの対戦がメインなんですけど。コロナ禍の影響もあって、対戦方法が変わってきています。今では世界大会もネット上で行われたりするので、カードの売上が落ちてきています。その影響で地方のカードショップ全体が厳しくなっています。今までローカルで人を探して対戦しなきゃいけなかったものが、パソコンの電源を入れるだけで出来るようになってきているので。

 

――リアルの大会の参加者が減ってきてるってことですか?

那須)そうですね、集まりが悪い時もあります。

 

――集客のための対策も自分で考えてるんだよね?

那須)はい、そうですね。イベントの企画自体もそうですが、合わせてイベントの景品を工夫したりしてます。最近やっと売り上げも軌道に乗り始めて、売り上げも目標としている金額に届きそうなレベルになってきています。店舗が成長しているので、手ごたえを感じています。

 

――那須君は今25歳ということは入社3年目だよね。3年目で店舗運営にイベント開催、業界の動向把握・・・めちゃめちゃ任されてるけど、重荷になってない?

那須)一つの店を任されているという責任はありますけど。好きなものに携われてるので、それが重荷と感じたことはないですね。

 

――やっぱり好きなことっていうのが活力になっているのかな。仕事をしていて一番楽しいときはなんですか?

那須)この仕事やり始めて楽しいなって思った瞬間は、イベントの運営をして“すごい熱い瞬間“に立ち会えることです。イベントと言っても真剣勝負なので決勝戦とかになると、本当にピリピリしてるんですよ。しかも自分が企画したイベントで。あの空間にいることがたまらなく楽しいです。駆け引きとかもあったりして。まさに勝負の世界ですね。

 

――それはワクワクするよね。では今お店が軌道に乗りつつあるということだけど、今後の目標は?

那須)ゆくゆくは新店舗とか次の展望とか考えちゃいますね。でもまずは、店舗の売り上げを安定的にすることが一番大きい課題かと思います 。とにかくこのお店を無くしたくないので。スタッフの皆さんも仕事に熱心に打ち込んでくれていますし。トレカが好きなお客様が集まれる場所を、みんなで守りたいという気持ちがあります。

 

――責任重大ですね。では達成するための課題は?

那須)今はまだイベントによって集客の差が激しいので、すべてのタイトルを一定水準にまで上げることです。またイベントをするだけじゃなくて、そのイベントからどう次の来店につなげていくかを考えないといけません。

 

――具体的にはどういうことに取り組んでいますか?

那須)一つはオリジナルのカードパックの販売です。カードゲームは公式から5枚一セットのパックが販売されているんですけど、店舗では中古で買い取った商品を組み合わせてお店独自のパックを作ります。ユーザー目線で、ユーザーが欲しくなるような〝大当たりパック〟を作ってみたり。目につきやすいようにPOPも工夫しています。もちろん、収益を無視する事は出来ないので、全部が大当たりってわけじゃないんですが、もしハズレても、もう1回挑戦したいと思ってもらえるように考えて組み合わせています。ハズレがしょぼいってなってしまうと、お客様からの信頼を失ってしまうので。

 

――販売力が大事なんですね。

那須)あとは目利きですね。トレカは価格の変動が激しい商品です。販売前の評価がすごく高くて、いざ市場に出してみたらその三分の一の価値もなかった・・・みたいなことも発生します。

 

――バイヤーとしての評価能力と、営業としての販売力どちらも必要なんですね。あっそうか!イベンターとしての企画力もいるのか。ほんと総合的な能力が必要ですね。

那須)もちろん自分一人ではできない部分も多いです。スタッフの皆さんも本当にトレカが大好きなので、皆で情報を持ち寄って、皆で相談しながらやってます。

 

――ホントいい職場だね。ところで、ご来店いただいているお客様は、どのような年代の方が多いんですか?

那須)メインとなるターゲットは大学生から社会人のお客様ですね。ちょうど遊戯王が流行りだした頃に小学生だった方が、大学生・社会人になって自由に使えるお金が増えて、カードゲームに戻ってきてます。子供の頃の夢だった”箱買い”をしたり(笑)。自分もまさにそのタイミングでカードにハマりました。あと今、ポケモンカードゲームはすごい流行っています。カードゲームをするのは男性のイメージが強いかもしれませんが、女性のお客様も増えてきていますよ。

 

――なるほど。まだまだ市場開拓の余地がありそうですね。いまのお客様が今度は自分の子供に教えたりして新しい世代が入って来そうですね。老後も、囲碁とか将棋とか麻雀する人たちの横でカードゲームしてる人とか増えそうですね。では今の自分に必要なスキルや自身の課題っていうのはありますか?

那須)一番は営業力です。年末に他の店舗さんとイベントをするにあたって、先方からお声かけいただいたんですが、ホントは自分からお声かけすべきでした。あとは店舗運営に関して手が回らない時もあって、確認が漏れてることも。その辺の管理能力ですね。

 

――わかりました。ではテーマを変えて、HIGUCHIGROUPが100周年を迎える2050年は那須さんは55歳かな。どこで何をしていたいですか?

那須)自分はお客様の近くにいたいので、現場に立っていたいですね。〝カード爺さん〟と呼んでもらえるよう身近な存在になっていたいです(笑)。お店だけじゃなく、公園とかで大人から子供まで普通にカードゲームをやったり、さっきの話じゃないですけど、囲碁とか将棋やってる横でカードゲームやってる〝カード爺さん〟が居てもいいと思うので。カードゲームがそれくらい当たり前のものになっててほしいです。

 

――カード以外にでも、何か挑戦したいことはありますか?

那須)将来的にやってみたいことは、飲食営業部とコラボですね。プレイヤーの年齢層が上がってきてるので、お酒を飲みながらカードをするっていう場所があってもいいかなと。関東の方ではお店があるみたいですが、HIGUCHIGROUPには飲食営業部もあるし、我々だからこそ実現できるかなと思います。

 

――さすが元飲食営業部!

那須)でもハンバーグは焼いたことないですが(笑)

 

――(笑)。でも那須君は本当に前向きだよね。やっぱり一番はトレカが好きってところが大きいのかな?

那須)そうです。それに好きじゃなかったらここまでやれてないと思います。

 

――やっぱり〝好き〟の力はすごいね。これからも活躍を期待しています。ありがとうございました。

 

インタビュー/中島慶祐(人事部)

撮影・編集・ライティング/竹下 正範(広報室)

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