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今月のメッセージ

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Monthly Message

ひぐちグループ 代表取締役社長

樋口 益次郎

2022年1月のメッセージ

“2022年 寅年”

新年あけましておめでとうございます。

毎年のように干支にちなんで、“今年はこんな年になりますよ!?”と言った話が飛び交います。
今年の干支である寅年は「成長の年」「始まりの年」と言われております。

漢字辞典で「寅」を引いてみると「宀」と「矢」と「臾」で「寅」となっています。
「宀」は屋根でおおうもの。「矢」はまっすぐ、「臾」は両手という意味を持ち、伸びることを示します。
一方で「寅」じたいを「恐れ・謹む」とも読みます。
“屋根でおおうもの”は、家庭であったり国家であったり、様々な組織などを表すとすると、
「物事がなかなかスムーズに進まない状況において、組織の中で謹み、助け合わなければならない」と
読み取らなければならないのではないのか。

「組織の中で謹み助け合う」とは、言ってしまえば「総力戦」ということを思い浮かべるのだが、
この言葉は意外と正しく理解されてないようにも思うのですが・・・・。

皆さん、如何でしょう『さー、総力戦だ!!』と聞くと、
単に寄ってたかって戦うことのように思いがちじゃないですか?

総力戦とは、もともと軍事戦略の中で、「国家の総力戦」という意味で使われていました。
軍事・政治・経済・思想・文化など「国家の総力を挙げる事」とされていたのです。
目的目標に向かって各自の使命や役割を理解したうえで全力を挙げる。
総力戦を英語で表せばTotal Warとなり、全体戦争を意味するのですが、
あえて総力戦と訳したことの意味はここで分かる気がします。

そういった中でも四角四面の組織の中での使命役割となると、
ある種、組織のサイロ化を招き、総合力を発揮できないものになりがちです。
そこに陥らないためには、「組織の中での使命役割を俯瞰的に捉えることが出来るか?」が鍵なのでしょう。

時代の大転換期の中、今年の干支『寅』を、大いに活躍できる場として、
総力戦をちょっと頭に入れておくと、良いことがありそうな気がします。

年末の穏やかな状況から、オミクロン株によって不気味な感じになってきました。

2022年、ここ一発、「総力戦」でお願いしたいと思います。